もう一度、「あの場所」に行ってきた!(後編)
~前回までのあらすじ~
『くりかえしみるゆめ』のツイートの件で、なんと資生堂ギャラリー様直々に呼び出しをくらった大学生、サトウヤナギ。
ガチ説教かと思いきや、社員さんの意外にも和やかな雰囲気にほっと胸をなでおろす。
しかし彼はまだ気づいていなかった・・・社員さんの後ろにもう1人、ラスボス級の人物が潜んでいたことに・・・
社員さん「佐藤浩一さん呼んできますね!」
・・・あれ?
私いつから美術ライターになったんだっけ?
というわけで後編です!投稿遅れて申し訳ない!
やっぱ就活+謎解き制作+ブログの進行は無理があった!
一応これの件について、詳細とか今後の考えとかは明日当たり記事としてのっけるので読んでもらえると嬉しいです。
というわけで、この記事では7月29日まで資生堂ギャラリー様で開かれていたshiseido art egg第2弾、佐藤浩一展「Crepuscular Garden 半開き花の庭」について書いていこうと思います。
7月某日、前編にあった会話の後くらいから話が始まります。
「え、作者さん来るの?」とおろおろしていた私のところに、社員さんが1人の男性を連れて戻ってまいりました。
社員さん「お待たせしました~。こちら佐藤浩一さんです。」
※写真の利用とかは確認取ってないので、気になった方は美術手帖さん↓のインタビューをご覧ください。
(僕「あらやだ…イケメンじゃない…」)
なんか僕、というか一般の方の想像する「芸術家」とは打って変わって、爽やかかつ感じの良さそうそうな方が「あ、どうも」って感じで登場しました。
スタバの店員さん並のふわっとした感じでラスボス出てきたぞ、って感じで逆にビビりましたが。笑
社員さん「※事情説明※」
浩一さん「あ、ちらっと話はお聞きしました。冨安さんの個展の方で何かやられてた方ですよね。」
僕「あ、はい一応…冨安さんとも交流ってあるんですか?」
浩一さん「ありますよ。昨日とかここいましたし。」
僕「昨日!?」
浩一さん「shiseido art eggは僕と冨安さんと宇多村さんの3人がやる個展なんですけど、各会期の切れ目で3人揃うんですよね。僕のが昨日からだったので、それで。」
僕「なるほど~(これ行った日バレるやつやな…)。じゃあ次…宇多村英恵さんの時も?」
浩一さん「そうですね。8月3日だったかな。そのタイミングで冨安さんもまたいらっしゃるはずですよ。」
僕「だとしたら、これ来なきゃいけないやつだな~…」
※8月2日、行く準備しながらこれ書いてます。
と、こんな感じで3つ目の宇多村英恵展にも来廊することが決定したところで(社員さんがなんか準備しだすし)、作品のことについてもお伺いしようということになりました。
いや、だってなかなか無いですよ!作ったご本人様からお話をお伺いできる機会とか!
※こっから多少真面目な話に移ります。
僕「今回の「Crepuscular Garden」はどんなコンセプトで作ったんでしょうか?」
浩一さん「そうですね…サトウヤナギさんは、地上からここのギャラリーに降りてくるとき、なにか感じたりとかしました?」
僕「うーん、そういえば甘い香りがふわ~っとしたような。」
浩一さん「そう、今回の個展はその香りも含んでいるんです。映像とインスタレーションと、香り。それが今回の個展の根幹の部分ですね。」
僕「香りまで含めた作品ってすごいですね。
まず入ってきたときにイチジクが見えるようになっているのですが、今回の個展はイチジクをテーマに作られてるってことなんでしょうか。」
浩一さん「そうですね。現在日本で栽培されているイチジクって、もともとイチジクコバチっていう蜂から受粉をさせてもらうっていう生態だったんです。でも人間が、品種改良という手段でもって彼らの生態を変えてしまったんです。言ってしまえば、人間からむりやり生殖の形を変化させられたっていうことで。」
浩一さん「今回協力していただいた農場の映像とかも、そういう視点で見るとまた変わってくるよな、と思います。農場って人間からしてみれば発展の象徴だったり、安定して食糧を確保する手段だったりするけど、植物側からしてみればディストピアとも思える。」
浩一さん「それと、面白いなと思ったのが、イチジクの受精には注射器を使っているっていうところですね。注射器って本来人間が使うものですけど、それがイチジクに使われるってことは、イチジクと人間って、そこの上で境界が曖昧になっているんじゃないかって考えてます。」
僕「なるほど~。もともとイチジクって白い外皮と真っ赤な中身から人間を連想させられることがけっこうどこの文化圏でもありますよね。」
浩一さん「ですね。旧約聖書でアダムとイブの股間を隠していた葉っぱ、あれもイチジクなんですよ。これは、古くからイチジクが生殖や性のシンボルを使われていたってことなんじゃないかな。」
と、こんな感じの軽いインタビューみたいな感じでお話をさせていただきました。
何気にすごいなーと思ったのが、佐藤浩一さんの説明がすごく理路整然としていたところ。
自分の作ったものについて、それを作った理由とか含まれてる意識とかを、その場であった人にしっかり話せるってそれだけで一級品のスキルですよね。
現代アートなどは特に背景にあるストーリー性が重要なものが多いから、アーティストさんも自然とロジカルになるのかな。
そして最後に、実は個人的に1番気になってた質問をさせていただきました。
僕「アート作品って、よく見る人によって解釈が分かれたりすると思うんですが、作った側から見るとどうなんでしょう?
違う、そうじゃないんだよーとか思うこととかは…」
浩一さん「いや、そういうフラストレーション的なのはあまりないと思います。むしろそういう視点もあるんだっていう驚きとか、インスピレーションになるって感じかな。
だから、どんな方にであれ、感想言われて嫌だってアーティストはいないと思いますよ。」
いやー、安心しました。
素人がこんなブログやってますからね、1番怖かったんですよコレ…。
(まぁ僕がこういうこと考えるようになったのは2本のゲームが関係してるんですが、それはまたいつか)
実際、解釈の間違いとか、膨大な知識とかで、アートってハードルが高い、とっつきにくいってイメージを持たれてる方、一定数はいると思うんですよね。
私も事実、高校までそんな感じでしたし。美術の成績2でしたし。
なんか、そんな方たちも含めて、みんながアートをちょっとでも身近に感じてくれたらいいなーと思って、このブログは続けることにした次第です。
どこまで需要あるかはわからんけどね。とりあえず読んでくれる方がいる限りは続けようと思うよ。
ではでは、そんなこんなで佐藤浩一さんの「Crepuscular Garden」のお話はここで終わります..。
後編投稿が遅くなりましたが、待っててくださった方がいたらお礼言いたいです。
本当にありがとうございました!!
・・・でも、shiseido art eggの話は、もうちょっとだけ続くんじゃ。
次回、shiseido art egg レセプションへ潜入します!!!
▼今回の個展
▼昨日読み終わった漫画。けっこう好き。
▼筆者Instagram/個展写真の速報も!
▼筆者Twitter/謎解き制作もやってます
もう一度、「あの場所」に行ってきた!(前編)
皆さまお久しぶりです。
けっこう更新まで時間が空いてしまい、申し訳ありません。
だって就活とか色々忙しかったんだもの…
一応報告させていただきたいんですが、前回の更新からこのブログ、色々変わっています。
前回までの簡易仕様からレイアウトとかタイトルとかちょこちょこ変えたんですが、いかがでしょうか。
レイアウトは今後も見やすい形に変えていくと思うので、もし今のバージョンで見にくいとかあったら教えてくださいませ。
あとなんでしょう、これは今回の記事の内容にもかかわってくる部分なんですが、ちゃんとした漢字の名前に改名しております。
さとやんから砂糖柳(さとうやなぎ)になりました。どうぞよろしくお願いします。
というのも、元の名前だと、メールなどでやりとりさせていただく際に「さとやん様」となるわけですよ。
なんとなくこの表記見てるともやっとするというか、「普段絶対こんな名前打たないだろうに、申し訳ねぇ...」という気持ちが沸き上がってきちゃうんですよね…。
せめて漢字の本名っぽい名前があったら便利かと思い、スーパーの帰り道で思いついたのが砂糖柳です。めっちゃ適当に決めたので、不評だったら戻したりするかもしれません。まあ所詮素人がやってることなので、生暖かい目で見守ってやってください。
では諸報告が終わったところで、いよいよ本題に入ります!
まいどまいど前置きが長いね!
時は6月末、くだんのツイートについてのリプライや冨安様へのご挨拶も終わったころでした。
「いや~、色々大変だったけどそろそろ落ち着いてきたな。」なんて一息をついたところで、TwitterにDMの通知が一件。
ん?誰だろうな・・・
・・・・え?
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!
大本からコンタクトが来たぞ!!?!?!??
いや、もうパニックですよね。何がなんだかさっぱりわからない。
だって資生堂ギャラリーさんっていうと
- オープン1919年、現存する画廊の中では日本最古といわれる超老舗
※よく考えたら来年100周年・・・?
- 運営しているのは資生堂、言わずと知れた日本を代表する企業
- 国内外を問わず、様々なアーティストが注目しているスポット
なわけなのですよ。私も後から知ったんですが、アート業界ではかなり有名なところだったようです。そんな画廊様からまさか・・・
- 非リア陰キャ
- 低身長デブ
- 就活負け組
- 底辺国公立大
- 内定ゼロ(笑)
な私にコンタクトとるとか思わないじゃないですか!
絶対私になんざ興味ないじゃないですか!
僕らがなにかやってたって「なにやら下々の民があくせくしておりますわオーッホッホッホ」とか紅茶キメながら笑ってるに決まってるじゃないですか!
どうせ大企業の人間ってそうだから!!(偏見)
閑話休題。
「あ、だからこいつ内定ないんだ」と思った賢明なそこのあなたには、「正解(エサクタ)!」とだけ言っておきましょう。
あの仮面削って強くなってくスタイル好きだったのになぁ。
で、資生堂ギャラリー様からいただいたメッセージはこんな感じでした。
※「shiseido art egg」の続きですね。
なるほど、7月6日から次のアーティストさんに移るのか。
・・・お、ちょうど7月7日から9日まで東京行くな。就活だけど。
よっしゃ7日か8日に行こうっと。(このあとちょっとDMでやりとり)
- たぶん当日、shiseido art egg の担当キュレーターとかPR担当とかいるかもしれないから、挨拶させてもらうかもね。
※アート用語「キュレーター」・・・学芸員。博物館や美術館で展示や管理をする人。
・・・え?ひょっとして僕(ど素人)、プロの方とお話しなくてはならない感じ?
そんな胃が痛くなる要件を抱えつつ、ついに当日。
やってまいりました。資生堂ギャラリー。
よう、半月ぶりだななんて言いながら内心めちゃくちゃドキドキしつつ、階段を下りて地下へ進んでいきます。
ギャラリーまで進むと、「おや?」というくらいの・・・
甘い香りがふわっと漂っていました。
なんの匂いだったかなあこれ・・・と考えながら、展示を見つつ受付へ。
「いらっしゃいませ。展示へ進む前にそちらのアンケートにご記入ください。」とギャラリーのお姉さん(美人)に促され、タブレットをいじります。
「あーこれ自己申告する系か・・・めっちゃ恥ずかしいやつ・・・」と思っていたら、
お姉さん「あ、えっと、ひょっとしてさとやん様・・・でしょうか?」
僕「あ、はい・・・そうです・・・(超赤面)」
お姉さん「そうですよね!どうもお世話になっております!(超キレイ)」
僕「いや、全然。こちらこそ一杯人が来たってことでご迷惑を・・・(しどろもどろ)」
お姉さん「あ、今担当の者呼んでまいりますね!」
このとき僕は決意しました。ちゃんと漢字の名前作ろうと。
資生堂ギャラリーという歴史ある場所で!普段超大人な人を相手にしているであろう美人なお姉さんから!
「やん」+「様」という変な呼称で呼ばれる恥ずかしさよ!!!!
しばらくすると、ベテランっぽい女性お二方からご挨拶をされました。
お名前や部署は伏せますが、なんとギャラリーの方とかではなく資生堂本社の方!
なぜ学生1人にそこまでするのかという疑問をいだきつつ、ほの暗いギャラリーの中でお話をさせていただきました。
僕「くりかえしみるゆめの展示時は、たしか1時間超くらいの列ができていたとTwitterでみたのですが、ギャラリーの皆様にはご迷惑になりませんでしたでしょうか?」
社員さんA「とんでもない!むしろ当ギャラリーに初めて来たという若い方がたくさんいらっしゃって、すごいなーと思ってました。」
社員さんB「ここの立地が銀座の地下ということもあって、いままでなかなか新しいお客様というのが獲得しにくいという課題がありましたので、今回のことはかなり驚きましたね。」
僕「なるほど…たしかにすごく多くの方にご来場いただいていたようですよね。実際はトータルで何人くらいだったんですか?」
社員さんB「正確な人数はちょっと把握していないんですが、例のツイートの次の日当たりから1日当たり1000人ほどいらっしゃっていたようです。」
僕「1000人!?この場所にですか?」
社員さんA「はい。かなり異例のことです笑」
僕「そりゃあ列もできますよね・・・」
僕「そういえばなんですが、あんまり資生堂さんとギャラリーって結びつきがないように思えるんですけど、なんでアート方面への事業を行っているんでしょう?」
社員さんA「それについては、もともと資生堂の企業理念が、美しい生活文化の創造なんですね。それを新しく作っていく中で、企業文化はとても大事なものだと考えています。」
「メセナ(芸術支援活動)はその中の要素です。shiseido art eggはそれに加えて、新しい世代を担うアーティストさんを応援するという意味で行っています。」
僕「なるほど。ということは、僕たちのような若年層に、よりアートや文化について考えてもらいたい、というメッセージも含んでいるように思えます。」
という真面目な話が結構続きました。
実際は僕の方がめっちゃしどろもどろ+ことあるごとに謝罪という感じでしたが・・・。
で、ちょっと落ち着いたかなというところで、またまさかの展開になりました。
社員さん「あ、そうだ!今ちょうどアーティストの佐藤浩一さん(今やってる個展の作者様)がいらっしゃるんですよ!」
「今呼んできますね~」
僕「えっ」
あれ?僕このあと、ガッチガチのアーティストさんとお話しするのか・・・?
(後編に続く!)
追記:設定を少々変えまして、はてなブログにログインされてない人でもコメント打てるようにしてみました!
感想や告知等あればぜひ書き込んでくださいませ!
▼今回の個展
佐藤浩一展『Crepuscular Gardens 半開花の庭』
▼資生堂様のビューティー/アートについてのサイト
▼読んでて面白かったサイト「こちら、銀座 資生堂 センデン部」
▼筆者Twitter
『くりかえしみるゆめ』のレポート・感想
皆さまこんばんは。さとやんです。
そんなこんなで、このブログもついに3記事めとなりました。
『バクマン。』では何かと「3話」が重要なものとして持ち出されていた記憶がありますが、このブログにおいても例外ではありません。
・・・いや、別に週刊連載というわけではないんですが。
今回はタイトルにもある通り、ついにあの『くりかえしみるゆめ』について、レポートと感想をしっかり書いていきたいと思います。
なお、本記事については1つ、皆様にお願いがございまして。
実は私、
ものすっごい怖がりです。
ええそれはもう怖がりです。どのくらいかというと、ホラー系の謎解きイベントに行って「もう失敗でいいから60分早く経ってほしい!!」と謎を半ば放置してしまうレベルです。
※このときは仲のいい大人の方から連れていかれた感じです。もう二度とホラー系の謎解きには行きたくない…
というわけで、必死に見ていく中で、たぶんどこかに見逃した点であったり、考えが及ばない点とかあると思います。(ホラーや心霊、アートに詳しくない部分もあり。)
よかったらコメントの部分で「私はこう思ったなー」とか、「ここ見た?」とかを教えていただけるととても嬉しいです。
皆さんの視点でみた『くりかえしみるゆめ』が知りたいな。
ではでは、資生堂の地下の非日常へ潜っていきましょうか。
◇レポート
私が階段を下った先から、「Wao!」といういかにも西洋ドラマな声がしたかと思うと、楽しそうな外国の方が3名、入口の扉から出てきました。
なんでも「すごくびっくりしたわ!」とのこと。
「アートでびっくり?どういうことなんだろう?」と思いながら、まずはギャラリーの方に軽く挨拶をしました。
すると、この個展ではドアノブ以外に触ってはいけないというちょっと他では聞かない注意事項が。
私「あ、入る前に壁の文だけ読んでいってもいいでしょうか?」
ギャラリーの方「今でも後でも大丈夫ですよ。最後はこの場所に戻ってくるので。」
笑顔のギャラリーの方からなんとなく不穏な気配を察知しつつ、私はドアノブをひねり、作品の中に1人歩みを進めます。
1つ目の部屋に入った瞬間、「あ、これ私が好きなやつだ!」と瞬時に気付きました。
薄暗く落ち着いた空間に、そこにあるべくしてあるような本や羽ペン、ティーカップ。部屋の隅にはレトロな黒電話が置いてあり、初めて来たはずの場所なのにどこか懐かしいような感じがしました。
この部屋までは私のテンションはかなり高く、「きっと次の部屋からも、こんな素敵な雰囲気の場所が続くんだろうな!楽しみ!」といった具合でした。
そう、この部屋までは。
2つ目の部屋でも、キレイに整った食器と優しく輝く明かりを見て、「よしよし」と思ったところで…
ドンドンドンドン!!
という壁や窓をたたくような音!
「ひっ!」と言って窓の方を見ますが、当然そこには人影などなく…。
さらに、先ほどまで安心の象徴であったはずの明かりが明滅し、部屋は優しい空間からたちまち「何かがおかしい場所」へ変貌しました。
私は何が起こったのかわからないながら、部屋を見回すと
狂った人間を描いたような絵画が…
一周目はこの時点で、冷静な思考ではなくなりました。
そこ、ビビりって言わない。
3つ目の部屋でさらにこころの動きは大きくなっていきます。
かけられている服はどれも擦り切れたりしていて、まるで乱雑に荒らされたような印象を受けます。
さらに服の間に隠すように置かれた鏡に自分の足が映った瞬間、また「なにかがいる!」と怖くなり、足早に明るい方へ向かいました。
その先に希望などありません。
乱れた布に不気味な本、そして、まるで人が乗った時に壊れたようなはしご。
脳裏には、「上に登ろうとした際にはしごが壊れ、頭を打ってしまった子供」というところまでを想像してしまい、何に対してかはわかりませんが「許してくれ」とまで思ってしまいます。
すると直後にまた、明かりの明滅が始まります。
まるで本当に、
なにかが自分を追ってきた。
とでもいうように。
その時の私は、すでにもうドアを開けて先に進むことしかできなくなっていました。
きっとその先には、この狂った世界の終わりがあるから。
その先は、最初の部屋と同じに見えて、まったく違う場所でした。
ティーカップの中は砂か埃であふれかえり、透明なブックキーパーはなくなり、なにより先ほどまで安らぎの源であったランプは不安定な明滅を繰り返す。
そして私は、ふとあることに気付いてしまいます。
見えにくい室内の中、はっきりと読めたそれは、「The Fall of the House of Usher」。
日本語だとたしか、エドガー・アラン・ポー作「アッシャー家の崩壊」。
大昔に読んだ記憶がありました。狂った男と、生きながら埋葬された妹の話。
途中の流れは忘れていましたが、最後が強烈だったのでその部分は覚えていました。
たしか…
血に汚れた妹が、埋葬者のもとへ戻ってくる。
これに気付いてしまった瞬間、背筋がそれまでとは比べ物にならないレベルでぞっとしました。
ではあの壁をたたく音は。明かりの明滅は。乱れた衣服は。
早く、早くこの場所から抜け出さなければ。
実は一周目、ここより先のことはあまり覚えていません。
この下に載せる写真は、2周目に撮ったものになります。
皆さんは、本当に?と思われるかもしれません。
初見かつ1人ですべての部屋を回ることができた私は、非常に幸運だったのかもしれないと思っています。
なぜなら、他の人がいないあの場所は、完全に独立した、狂気に満ち溢れた世界となるからです。
それも、自分も含めた世界、が。
・・・そして。
(一周目ではわかっていませんでしたが)全ての場所を回って、廊下の突き当りにある扉へ向かいます。
そういえば、最初にギャラリーの方が「最後はこの場所に戻ってくる」と言っていたことを思い出し、少しほっとしたことを覚えています。
よし、では。
この世界をちゃんと終わらせよう。
そう思い、私はドアノブに手をかけました。
ゆめ
みるゆめ
えしみるゆめ
くりかえしみるゆめ
そこは、最初の部屋。
この世界の始まった場所。
もう初めて来た時と同じように、「好きなやつ」なんて気持ちではいられない。
ずっと狂っていて、おぞましくて、でも惹きつけられてしまうなにか。
この空間はそうであったのだと、私は理解しました。
◇感想
まず、面白かったというよりはこころを動かされたといった感じでした。
そこにいない、少なくとも人間の五感とか科学とかを基準にした場合「いないと定義づけられるもの」の存在を感じるというところが本個展の趣旨なのかなと思います。
それはどちらかというと、エンターテインメントというよりか、新しい感覚や思考領域を掘り起こすという表現の方が正しいのかな、と考えます。現代アートってもともとその側面があるように思う。
「掘り起こす」と表現したのは、いないものをいるとする感覚って子供のときとかすごく鋭敏だったよな、という記憶が理由です。
テクノロジーや教育、果ては宗教観や倫理観まで既定のものを刷り込まれていくなかで、そういった感覚は埋もれていってしまう。そこを掘り起こす。的なニュアンスと思ってもらえれば。
ちなみに私が「謎クラ(謎解きがめっちゃ好きな変態ども)におすすめ」と言ったのは、
・空間を構成する要素1つ1つに理由がある
・個展を移動する際のルールにも理由がある(形式や単なる縛りではない)
・自分がその世界の中の存在として体験できる
という理由からです。
私の周りにいる謎クラの方々は、割と上記の要素があるものが好きな感じがしましたので、あんなツイートをした次第です。
とりあえずここまで一気に書きましたが、もちろんこれで個展を網羅したなんて言う気はさらさらありません。
語ってない部屋もあれば、プログラムのこともそうですし、作者の冨安由真様のインタビュー記事(最後にリンク貼ります)についても話したい内容はけっこうあります。
最初にも申し上げましたが、良ければコメント欄に「私はこう思った!」という感じのものを残していただけますととても喜びます。アートはいろんな視点で見れるのが魅力ですよね。
また、ふわっとですが6月30日の夜当たりに、一応「くりかえしみるゆめ」に類する記事の完走記念としてツイキャスとかやれたらいいなーと画策をしています。
ライブで皆様の解釈や当ブログについての感想をお聞かせいただける機会があれば楽しいのかなーなんて考えています。
なお、今後の予定ですが、とりあえず落合陽一様の個展「山紫水明 ∽ 事事無碍 ∽ 計算機自然」については書こうと思ってます。これ最高だった。
あとはTwitterにも一部写真をあげたダニエル・アーシャムさんの個展2つについても書く予定です。
更新やライブは随時Twitterで報告してまいりますので、よろしければ下のリンクから飛べるアカウントをフォローしてくださいまし。
ではでは、長くなりましたが、ここまでお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。
また次の記事でお会いできることをお祈りしております。
▼今回の記事にでてきたもののリンク
・作者、冨安由真様のインタビュー(美術手帖)
「心霊」を現代美術に組み込む。「第12回shiseido art egg」 冨安由真インタビュー|美術手帖
・エドガー・アラン・ポー作「アッシャー家の崩壊」Wikiありました
・筆者Twitter
6月アート巡り銀座エリア ~『くりかえしみるゆめ』 『鏡とボタン』など~
改めまして、お越しいただきありがとうございます。
さとやんです。
今このブログを書いている時点で、くだんのツイートの方はなんと2万リツイート、4.3万いいねをいただき、ブログの方も2日で1600閲覧ということになっており、すごいことになっているなぁとびくびくする日々です。
ただ、このブログまで来ていただいた方には申し訳ないのですが、私は…
とてもゆるゆるした人間です!!
とても!! ゆるゆるした!! 人間です!!!(2回目)
素の私は、前のブログのような全編がっちりした敬語の文章とかほぼ書けません!ごめんなさい!あれは超がんばったんです!
そんなわけで、いうなれば本編が始まった今回からは、私の普段の口調に近い、ふわっとゆるっとした文で書きたいと思っております。
舌の根も乾かぬうちかとは思いますが、なにとぞご了承ください。
閑話休題。
ではこれから、私が6月某日に実際に回った個展を回ったルートや、各個展のざっくりした感想をのんびり書いていこうと思います。
たぶんけっこう長くなるので、ぜひだらだらっとお読みください。推奨お供はミルクティーです。
まずこのコースを回った日、私はホテルで身支度を終え、ある場所へ向かいました。
そう。おそらく皆様が当ブログにお越しいただくきっかけとなったあの、銀座資生堂様の地下にある資生堂ギャラリー・・・
・・・に、ほど近いラーメン屋さんです。
ごめんなさい、この日朝ごはん食べてなかったので・・・。
このラーメン屋「銀笹」さんは、テレビ番組「嵐にしやがれ」でも紹介された人気店。早めに行っておこうと思い開店直後に着くようにしていたのですが、平日のお昼でも7.8分ほど並びました。
この日は銀笹塩ラーメン(850円)と鯛飯(350円)をチョイス。
味は、私が今まで食べた魚介あっさり系のラーメンの最上級ともいえるほど美味しかったです!濃厚な鯛出汁のスープに細麺がこれでもかと絡み、舌にぐっぐっと迫ってくる旨味の潮流に感動しました。
また、ラーメンもそうですが、サイドの鯛飯とスープの相性が抜群!!
いやー、さすが銀座というところでした。次はぜひ白醤油ラーメンか鯛つけ麺を食べたいですね。
いや、ラーメンではなくアートの話をしなければでした。なんのブログかわからなくなる。
お昼をさくさくと食べ終え、私がまず向かったのがこちらの個展。
冨安由真様の『くりかえしみるゆめ』です。
「銀笹」さんからは徒歩10分くらいだったかな。
実は私は以前にも資生堂ギャラリー様には来たことがあったのですが、その時とは雰囲気が結構変わったなという感じでした。
というのも…
入口の時点で、もうなにか見えるんですよ。素敵そうなのが。
※ちなみに私は、エレベーターではなく階段で降りる派です。
できれば「くりかえしみるゆめ」については記事まるまる1つ使って語りたいので、後日新たに投稿します。
よければそちらで個展に行かれた皆様との感想戦なども行えたらな~と思っているので、個展について語りたいよ!という方はもうしばらくお待ちください。
この記事ではどちらかというと、個展1つの感想がっつりよりはルートの話をしたい感じです。そうすれば「混んでて見るの諦めた!」っていう方も別の場所で楽しめるかな、ということで。
あ、ちなみに先のブログにも書きましたが、「くりかえしみるゆめ」は平日お昼から夕方あたりの人が少ない時間に行くことをお勧めします。
私が行ったのは平日午後だったので、1周目を1人きりで回るというすごい贅沢をすることができました✨
資生堂ギャラリーを後にした私は、そのままてくてくと三越さんや松屋さんの方へ。
10分少々歩き、高速道路のようなものの下を通るとギャラリー東京ユマニテさんに到着します。
ここでの個展は、村井慎吾さんの『INGOT』。
しかし!写真を撮り忘れていた!!ごめんなさい!!
言い訳しますと、私は普段、個展やイベントで写真を撮ることがあんまりなくてですね…メモとかはあるんですけど。今後は撮影可の場所なら、ブログ用に1枚は撮るようにしようと思います。
この『INGOT』については、作品としてすごくシンプルな見た目をしていました。所謂直方体や台形のブロックという感じです。
ただ黒御影石や大理石という、「石」ごとの表情がすごく出ていた気がします。たぶん違う素材で作ったら全く違う印象を受けるんだろうな~。
彫刻やる方はやっぱり素材の石とかから厳選してるんでしょうか?
そして実はこのギャラリー東京ユマニテさん、すっごくお得なスポットなんです。
なんとここ、ギャラリーが2つあるんです!
つまり、歩き移動する人にとっては一度で2~3度くらい美味しい場所なんですよ~。(周辺にももう1つギャラリーがありました。)
いくつかの作品をゆっくり見たいって方には超おススメです。
またこちらの飯嶋桃代さんの個展「鏡とボタン—ふたつの世界を繋ぐもの」は、ボタンをテーマにしたインスタレーション作品を中心とした展示でした。
特にメインの部屋一つを使ったインスタレーションは、一瞬自分がどこにいるのかわからない不思議な雰囲気ですごく魅力的です。
ホント写真撮ってくればよかったなぁ…これもぜひ足を運んでほしい展示です。周った中では、個人的には「くりかえしみるゆめ」の次に好きでした。
ストーリーと言うか、意味づけのある作品っていいですよね。
そしてその後、近くにあった京橋駅から銀座線に乗り、三越前まで。
そこから徒歩5分くらいで到着するタグチファインアート様で見たのが、
これについては、ちょっとびっくりするような仕掛けがあります。
結構新しいことをやっているんだけどどこか懐かしいというか…蓄光で光るフィギュアが近い感じではありました。
それと、あくまで私の行った時ですが、ギャラリーにいらしたスタッフのおじさまがとストライクでした。超ナイスミドルって感じです。執事とかやってほしい系の。
と、駆け足で書いてきましたが、一応この日の銀座エリアは以上となります。
書いてて気づいたんですが、いやーアートを文章化するって難しいですね!1つ1つの感想を書こうにも文字数がかかりますし、写真なしで表現するというのもかなり厳しい。
これから努力して、表現方法などを勉強していこうと思いますので、暖かい目で見守っていただけますと幸いです。
今はとりあえず、近日中に『くりかえしみるゆめ』の感想記事をあげたいなーと思っています。
実は、これについては結構写真撮ってきたので、それも交えて書きたいですね~。
それにTwitter見てるとすごくいい感想だったり、私が見つけられなかったところを見つけている方たちもたくさんいたので、ぜひコメントで話したいです!
ではでは、長くなりましたがここまでお読みいただきありがとうございます!
また次の記事でお会いしましょー!
さとやん
▼今回紹介した個展・お店
・麺処 銀笹
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13119563/
・冨安由真様「くりかえしみるゆめ」7月1日まで
http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
・村井慎吾様「INGOT」6月30日まで
http://g-tokyohumanite.jp/exhibitions/2018/0611.html
・飯嶋桃代様「鏡とボタン—ふたつの世界を繋ぐもの」6月30日まで
http://g-tokyohumanite.jp/exhibitions/2018/0611bis.html
https://www.facebook.com/events/163025081033846/
※各ギャラリーの開廊時間、閉廊日などにはご注意ください。
Twitterであったことのあらましと、このブログについて
◇ご挨拶
当ブログまでお越しいただき、誠にありがとうございます。
さとやんと申します。
当ブログは、現在Twitter上で起こっている一連の状況について、私なりに整理したいという目的から作成したものです。
さしあたって、この記事では
・実際に足を運ばれた一部の方、及び作者の冨安由真様、資生堂ギャラリー様への謝罪
・あくまで私の目線からの「くりかえしみるゆめ」を体感する際のアドバイス
・これからの当ブログについて
・最後に
という流れで進めさせていただきます。
もしも本日、資生堂ギャラリー様へ足を運ぶことを検討されている方は、あくまで私の目線からの「くりかえしみるゆめ」を体感する際のアドバイスからご覧いただくと、簡潔でよいかもしれません。
それでは少々長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
◇実際に足を運ばれた一部の方、及び作者の冨安由真様、資生堂ギャラリー様への謝罪
私が以下のツイートを投降した近辺から、資生堂ギャラリー様へ多くのお客様がご来場いただいていることを、タイムライン等から知りました。
マジでこの世の全ての謎クラに勧めたいんだけど、7月1日まで銀座の資生堂ギャラリーでやってる「くりかえしみるゆめ」っていう個展がめちゃくちゃいい
— さとやん (@sato_volusta) June 21, 2018
なんていうか、言葉で表現するとネタバレになっちゃうと思うからとにかく行って欲しい
怖いの嫌いな人でも2周しちゃうレベルのすごさ pic.twitter.com/x6HsA6nmAT
その中で、「たくさんの人がいたため、作品の雰囲気が損なわれてしまっていた」「雨の中長時間並ばなければならなかった」「列の一部がお店の入り口をふさいでしまっていた」等の内容も拝見し、本来の作品の意図や趣旨、およびギャラリーの雰囲気が、ツイートの拡散が原因で味わえなくなっていたこともあった、ということで、今は「くりかえしみるゆめ」作者の冨安由真様、資生堂ギャラリースタッフの皆さま、ご来場された中で作品を十分に楽しめなかった皆様へ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。この場を借りてお詫び申し上げます。
言い訳になってしまいますが、わたし自身、ここまで一つのツイートが拡散され、その次の日から来場される方が増えるものとは思っておりませんでした。
Twitterでは、普段は謎解きイベント好きの友達とのやり取りが主ですので、今回のツイートもその仲間内で細々と広がり、1人2人見に行ってくれたら嬉しいな、という軽い気持ちで投降したことを述べさせていただきます。
しかしSNSというインターネット上のコミュニケーションの情報流動性や拡散力の大きさと、アート作品の性質上、拡散が発生することによって不利益を被る方もいるという教訓を得、投降内容の吟味等により気を払うべきであったと深く反省しております。
もちろん、現在でも私一個人として、たくさんの方を一つの場所に誘導するような影響力があるとは全く思っておりません。しかしながら私のツイートをリツイートしてくださった方が「これ行きたい」等ありがたいお言葉をお寄せいただいていることを何度か目にしましたので、少なくとも原因の一端はあるであろうと判断した次第でございます。
◇あくまで私の目線からの「くりかえしみるゆめ」を体感する際のアドバイス
ここから、アート初心者の私の意見ではございますが、「くりかえしみるゆめ」を体験する方、これから体験したいと思っている方へ、おすすめの時間や方法などについて書かせていただきます。
まず、本個展は「体感」と申しましても、所謂遊園地のホラーハウスのようなサバイバル感や、謎解きなどのクイズゲーム要素はございません。インスタレーションというジャンルのアート作品です。それも、空間構成や音声なども含まれたとても繊細な作品です。つまり基本的には少人数で静かに周る、というのが最も作品を楽しめる状況となります。
そのため、6月23日のように、多くの方がご来場された場合は入場規制がかかる場合もございますし、作品を周った結果、「1人で見たかった」と思ってしまうこともあるかもしれません。
というわけで、私からこれから資生堂ギャラリーに行こうと考えている皆様へ、お願いといいますか、こうしたらもっと楽しめるであろうというポイントをまとめさせていただきました。
・すでに「少人数で周りたい」と思われている方は、平日のお昼・もしくは午後に行かれることを強くお勧めいたします。平日も月曜以外は11時~19時まで開館されているようです。
・もしも平日行くのが難しい、休日にしか行けないという方は、ギャラリー内(降りる階段も含め)ではなるべくお静かにお願いいたします。ギャラリーの構造上、並ばれている間の声も空間内に響きますので、体感されている方のご迷惑になる可能性がございます。
・また、長蛇の列になる場合は、資生堂様および他近隣の店舗の皆様のご迷惑とならない並び方をお願いいたします。
・最新の状況については、冨安由真様のTwitter、資生堂ギャラリー様のTwitter、もしくは「くりかえしみるゆめ」で検索を行うと見やすいかもしれません。
作者でもない若造がどの口で申しているのかと自分でも思いますが、よろしければ、頭の片隅に置いておいていただけますと幸いです。
資生堂ギャラリー様Webサイト ➔ http://www.shiseidogroup.jp/gallery/
開館時間
火~土 11:00~19:00
日曜・祝祭日 11:00~18:00
休館日
毎週月曜日
※月曜日が祝祭日にあたる場合も休館いたします。
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3
東京銀座資生堂ビル地下1階
03-3572-3901
◇これからの当ブログについて
ここまで謝罪と個展に行かれる際のアドバイスについて書かせていただき、おおむねこのブログを開設した趣旨も達成されたところでございます。
この投稿を最初で最後とし、「くりかえしみるゆめ」の期間終了時に閉鎖するということも考えたのですが、昨日に「行ったけど長蛇の列で諦めた」という方を何人かお見掛けし、自分にも何かできることはないかと思うようになりました。
私は地方住まいですので、東京の個展をめぐる際には、歩いて行ける範囲の別の個展や、美味しいごはん屋さんなどを調べ、コースというほどではないにしろゆるっとした順路をつけております。(ようは欲張りです)
もしも私がやっているような順路を紹介できれば、ひとつの個展に人が集中していた場合でも、「こっちは人がいっぱいだから、あっちに顔を出してみよう」「ちょっと喫茶店で休憩しておこう」など、諦めるという悲しい選択肢を取らなくてもよくなるのではないか、と考えました。
今後は、このブログにて私が実際に歩いた順路や、行った日の混雑状況、アートの性質から見た鑑賞に向いている時間、個展からほど近い素敵なお店などを紹介していけたらなと思案しております。
※とりあえず、今日明日中に「くりかえしみるゆめ」を体感した日の順路について記事をあげる予定です。
◇最後に
繰り返し申し上げますが、一体験者である私がここまでたくさんの方からツイートを見ていただき、また会場までおいでいただいているかもしれないということが、いまだに信じられずにいます。
これまで、そしてこれからも対応として至らぬ点は多くあることかと存じますが、一所懸命精進をしてまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。
2018年6月24日
さとやん